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バグパイプの始め方と楽器選び
1.必要なもの:練習用チャンター
バグパイプの練習は、まずプラクティス・チャンターを使って始めます。
バグパイプの演奏中は楽譜を見ることはできませんので、プラクティス・チャンターで曲を覚える必要があります。
原則、LowG(下のG)からHiA(上のA)まで、9つの音階を奏でます。これは、バグパイプ本体も同じです。
2.練習用チャンターの選び方
バグパイプ本体のチャンターと同じ穴の配置のロングサイズで練習するとバグパイプ本体の練習がスムーズです。
ご予算が限られる場合、標準サイズでも十分に練習できます。
音質や手触りの良さを求める場合、ブラックウッド製がお勧めです。
3.楽器本体の選び方
日本でバグパイプと呼ばれる楽器は、ハイランドパイプとされることが多いです。
楽器の材質は、ご予算が限られる場合、樹脂製(プラスチック製)が安価でお勧めです。
音質や手触りの良さを求める場合、ブラックウッド製がお勧めです。
イリアンパイプは、ふいご操作に熟練を要するため、「音が出にくい」としています。
最も楽に音が出るのは、吹き込み不要な電子チャンターです。
音の
出やすさ
音量
4.楽器のカスタマイズ
バグパイプ本体(標準品)で練習を続けた後、一部パーツをカスタム化される方も多いです。
【カスタム例】
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ドロンリード:樹脂製ドロンリードから、より音程が安定するカーボン製ドロンリードへ変更。
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チャンター管:他楽器との共演やソロ演奏が多い方は、低ピッチのチャンター管へ変更。
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ブローパイプ:体格に合わせ長さを調整できる伸縮ブローパイプへ変更。
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パイプバッグ:体への密着度が高い皮製バッグへ変更。
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整流器:ドロン管に流れる空気量を抑えて、楽器を吹きやすくする整流器を装着。
5.用語解説
楽器のアクセサリーに出てくるアイテムを中心に説明します。
バグパイプ本体は、演奏できる状態でお届けするため、①~⑥は付属します。
①リード
チャンター管とドロン管の音の発生源となる部品。それぞれ、チャンターリード、ドロンリードと呼ばれます。
プラクティスチャンターに使うものは、プラクティスチャンターリードです(バグパイプ本体には使用不可)。
楽器のメロディーを奏でる縦笛に似た部品。ノーマルピッチや他楽器と共演できるA管、Bフラット管があります。
③ドロン管
低い音を一定のピッチで出し続ける筒状の部品。長さを伸縮させ、チャンター管のピッチに合わせます。
口から吹き込む空気をバッグに届ける筒状の部品。口に当たる部品はマウスピースと呼ばれます。
⑤バルブ
ブローパイプの装着し、空気の逆流を防ぐための部品。
⑥パイプバッグ
吹き込んだ空気をためる部品。皮製バッグと合成バッグがあります。
⑦ヘンプ
楽器の接合部のゆるみ、空気漏れを防ぐ巻き足す糸(メンテナンス用品)。
吹き込んだ空気に含まれる湿気、結露などで生じた湿気を除去する部品。
除湿器の一種。ドロン管とチャンター管に流れる空気量を整える役割も果たします。
⑩整流器
ドロン管に流れる空気量を抑える装置。