






バグパイプとは
バグパイプは、リード式の木管楽器の一種であり、バッグ(袋)に蓄えた空気を押し出しながら管を鳴らして演奏する民族楽器です。空気を吹き込むための「ブローパイプ」、空気を蓄える「バッグ(空気袋)」、メロディを奏でる「チャンター」、そして一定の低音を出し続ける「ドロン管」で構成されています。バッグから絶え間なく空気が送られるため、音が途切れることなく鳴り続けるのが最大の特徴です。
バグパイプの始め方と楽器選び
1.プラクティスチャンター
プラクティスチャンターは、バグパイプ(グレート・ハイランド・バグパイプ)の演奏を習得するために不可欠な練習用楽器です。実際のバグパイプは音が非常に大きく、体力も消耗するため、指使いの練習や新しい曲の習得にはこのチャンターを使用します。マウスピース、管体(トップ)、指穴のある本体(ボトム)、そして内部のプラスチック製リードで構成されています。室内で練習できる程度の控えめな音量です。バグパイプの演奏中は楽譜を見ることはできませんので、プラクティスチャンターで曲を覚える必要があります。


2.練習用チャンターの選び方
ハイブリッドの練習用チャンターやロングサイズの練習用チャンターの主な利点は、上半身の姿勢と指の筋肉の記憶をフルサイズのバグパイプに近づけるために指穴の間隔が広く設計されている点と最下部にLowGの穴が左右両脇に開いており、より立体感のある音色を発音できて音が止まりにくい(リードが閉じにくい)点です。標準サイズの練習用チャンター(スタンダードサイズ)は、フルサイズのバグパイプに比べて指の穴の間隔がわずかに狭いため、初心者や手の小さい方でも無理なく練習を始めることができます。ブラックウッド(アフリカン・ブラックウッド)製のプラクティスチャンターは、バグパイプの練習用楽器として最高級の選択肢です。プラスチック(ポリペンコ)製に比べ、音色が非常に豊かで、本物のバグパイプに近い感覚で練習できます。木製特有の温かみがあり、共鳴に優れた本格的なサウンドが楽しめます。多くのモデルで指穴が「カウンターサンク(面取り)」加工されており、本体用のパイプチャンターに近い指の感触を再現しています。木材は湿気に弱いため、高級モデル(R.G. Hardieなど)では、上部管の内側にプラスチックのライニングを施し、ひび割れを防ぐ工夫がなされています。
3.楽器本体の選び方
ハイランドバグパイプ(Great Highland Bagpipe)は、スコットランドを象徴する伝統的な木管楽器です。空気を入れる「バッグ」、メロディを奏でる「チャンター」、一定の低音を出し続ける3本の「ドロン」、そして息を吹き込む「ブローパイプ」で構成されています。非常に大きな音が特徴で、もともとは屋外での儀式、軍隊の行進、戦場での鼓舞のために使用されてきました。独自のミクソリディア音階(9つの音符のみ)を持ち、一度吹き始めると音が途切れない「連続音」が最大の特徴です。イリアンパイプは、アイルランドの民族音楽に欠かせない、肘で操作する「ふいご」の一種で口で息を吹くのではなく、右肘のふいごで空気を送り込み、腕でバッグを押してリードを震わせ音を出します。スコットランドのバグパイプと異なり、音量を抑え、音を止めたり、半音階も演奏できるため、室内での合奏や表現豊かな演奏に適しており、メロディを奏でるチャンター、持続音を出すドロン、伴奏用のレギュレーター(キー付き)を持つのが特徴です。スモールパイプは、一般的なグレート・ハイランド・バグパイプよりも音量が小さく、室内での演奏に適した楽器です。吹き込み不要な電子チャンターは、バグパイプの練習や演奏をデジタル化した電子楽器です。ヘッドホンを接続することで、周囲に音を漏らさず練習が可能です。グレート・ハイランド・バグパイプ(GHB)やスモールパイプなど、実際のバグパイプと同じ指使いで演奏できます。パソコンや音源モジュールに接続し、他の楽器の音色で演奏したり、録音したりすることが可能です。リードの調整や湿度管理が必要なく、いつでも安定したピッチで演奏できます。デジタルチャンターは、高品質な音源と液晶ディスプレイを搭載したプロ仕様のモデルを展開しています。