グレート・ハイランド・バグパイプ

(Great Highland Bagpipes:GHB)

 

バグパイプは中近東に起源をもち、世界各国に拡がったといわれています。

中でも一番有名なのがスコットランドのバグパイプ、GHBです。

1.スコットランドのバグパイプ史

スコットランドの教会にはバグパイプを演奏する像が残され、中世にはこの楽器が普及していたことが分かります。

音楽としてはっきりしているのは、スカイ島のボアレイグ(Boreraig)に居を構えたマクリモン(MacCrimmon)一族に

より広まった音楽形式で、現在ではピブロック(Piobaireachd)と呼ばれています。

これ以前にもいろいろな作曲家、演奏家がいたと思われますが、確実な伝承や資料がなく、今となってはそれを知る

ことはできません。その後、バグパイプは軍用、ダンス用など様々な目的の音楽として維持、発展され、現在に至って

います。

2.バグパイプの構造  

◆チャンター​

旋律を演奏するためのパイプチャンターです。正面側に7つ、裏面側に1つ、計8つの指穴があいています。

よく使われる材料はアフリカンブラックウッドとプラスチックです。一般にアフリカンブラックウッドは音色が良く、

プラスチック製は音が安定しているようです。パイプバンドでは、全員の音程をそろえるため、プラスチック製が

使われます。ストックとの接続部にはヘンプを巻いて空気漏れを防いでいます。チャンター下部には環状装飾

(ソール)を付けたものもあります。

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◆ストック

パイプをバッグに着脱するために、バッグに穴を開けて取り付けている短い管です。

◆チャンターリード

2枚の舌片(Tongue)よりなる、ダブルリードです。ケーン製と最近ではプラスチック製も販売されています。

音に迫力のある強いもの(ハード)から吹きやすいもの(ソフト)、その中間のもの(ミディアム)と区別して販売されて

います。舌片は銅製の管(ステイプル)に糸を巻いて固定してあり、このステイプルの先端にヘンプを巻いてチャンターに差し込んで使います。ヘンプの巻く量により差し込み深さを変え、チャンターの音程を調整します。同時にヘンプは空気漏れを防止します。

 

◆ドロン

伴奏音を演奏するための3本のパイプです。高音用のテナードロン2本と低音用のベースドロン1本よりなります。

テナードロンは中間の調律スライド(チューニングスライド)で2つに分かれ、ベースドロンは3つに分かれています。

調律スライド部にはヘンプを巻いて調律の際に簡単にドロン全体の長さを変えられるようにします。

 

 

​◆ドロンリード

1枚の舌片が振動するシングルリードです。安定性の面より最近ではプラスチック製が使われます。舌片はゴム、

あるいはヘンプを巻きつけてリード本体に固定してあり、この固定部材(ブリドル)を動かしてリードの強さ、空気の

消費量を調節します。チャンターリードと同様、リードシートにヘンプを巻いてドロンにしっかりと固定することで空気

漏れを防ぎます。

◆バッグ

皮あるいは合成繊維布で作られた袋です。チャンター、ドロン、ブローパイプを接続するための短い5つの管、

ストックが空気漏れが無いように固定されます。皮製バッグの場合、定期的に空気漏れ防止の処理、シーズニング

を施す必要があります。合成繊維布の場合、シーズニングは不要です。

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◆ブローパイプ

バッグに息を吹き込むための管です。体型に合う長さを選びます。空気の逆流を防ぐためのバルブを取り付けます。

​バルブはブローパイプの先端、内部、ストック内部に装着する、いくつかの種類があります。

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3.プラクティス・チャンター(練習用チャンター)

バグパイプの練習は、まずプラクティス・チャンターを使って始めます。初心者だけでなく、ベテランも日常の練習に

用い、これを使って作曲も行います。バグパイプの演奏中は楽譜を見ることはできませんので、通常はプラクティス・

チャンターで曲を覚える必要があります。プラクティス・チャンターのリードは最近は、ほとんどがプラスチック製です。

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